最近では、離婚の際に親権争いで泥沼化するケースが増えているようです…そんなときに出て来るのが、家庭裁判所調査官。どんな人たちなのか、気になりますよね。
親権争いで大きなカギを握る人物。それが家庭裁判所調査官です。
家庭裁判所調査官は、親権で争う場合は絶対に出てくるので要チェックです!!
家庭裁判所調査官は超難関公務員
家庭裁判所調査官は国家公務員の中でも超難関に分類される、まさにエリート集団です。
まず裁判所職員採用総合職試験(人間科学区分)の試験に合格し、家庭裁判所調査官補となります。
そこで、裁判所職員総合研究所にて2年間研修を受け、やっと家庭裁判所調査官となることができます。
この裁判所職員総合職試験(人間科学区分)という試験は例年10倍以上で、合格率は5%程度とのこと。
研修では、憲法・民法、少年法などの法律についてや、実務的な問題に対しての対処法などの専門教育を受けます。
親権争いや非行を犯した子どもたちとの関りなど、子どもたちのナイーブなところに突っ込んでいくので、心理的な知識が重要な職種です。
受験資格として学歴は重視されないそうですが、大学卒業以上の学力がないと難しいです。
さらに年齢制限が、21歳以上30歳未満のかたしか受験できません。
公務員の中でもトップクラスに最難関と言われる職種なのです。
調査官の仕事内容
家庭裁判所調査官の仕事内容は、家事部と少年部の2つに分かれていて、家事部では離婚事件での親権問題や遺産相続などの調査を行います。
少年部では、非行少年・少女の家庭内環境や生活環境を調査し、原因の追究、更生への手助けをします。
家庭訪問や学校訪問など、直接現地へ出向き調査することも多いため、出張もたくさんあります。
法律のことはもちろんのこと心理学にも知識が重要になってきますが、子どもたちと面談することが多いため、話し方や接し方など、人柄も大切になってくるお仕事です。
異動と休日
勤務時間や休日は普通の公務員と同じです。
土日祝日が休みの週休2日制です。異動は数年ごとに全国規模で行われるとのことです。
[quads id=2]
親権問題でカギを握るのは家庭裁判所調査官!
家庭裁判所調査官の調査を元にどちらの親が親権者として相応しいのか、調停委員や裁判官は判断していきます。
そのため、家庭裁判所調査官は親権争いでは切っても切り離せない存在です。
調査内容がもし納得いかないものだったとしても、現在の家庭の状況や生活環境については調査官の調査がすべてです。
生半可な調査はしないので、納得いかなかったとしても受け入れる覚悟は持っておきましょう。
直接目で見て、親と面談した家庭裁判所調査官の調査の内容はものすごい効力をもっているのです。
絶対に要注意人物ですので、調査が入ったときは気を抜かないでください。
まとめ
家庭裁判所調査官とはどういう職業なのか、おわかりいただけたでしょうか。
超エリートではありますが法律どうこうというよりは、子どもたちや親と直接関わって最良の道を探し出すお仕事と言えるでしょう。
そのためか、私が出会ってきた家庭裁判所調査官の方々は物腰が柔らかく、聞き上手なかたばかりでした。
決して悪い人たちではありませんので、ご安心を☺