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「面会交流は子どものため」正論はわかるけど、同居親にだって言いたいことはあるんです…!
正論でいえば、離婚したって子どもの親には変わりないんだから、特別な理由がないかぎり面会交流はするべきです。
理由のない面会交流の拒否は、それなりの代償が伴うこともあります。
離婚問題のなかでも、争う可能性が高い面会交流の取り決め。 詳細に取り決めをしないことで、のちのち面会交流が止まってしまうこともあります。 逆にしっかり取り決めをしたにも関わらず、面会交流が実施されない ... 続きを見る 面会交流を拒否したときに、履行勧告や間接強制の対象になることをほかの記事で解説させていただきました。 この2つは家庭裁判所の制度として使えますが、それ以外にも、面会交流の拒否が悪質な場合は損害賠償や、 ... 続きを見る
面会交流が拒否できる場合とは?履行勧告&間接強制(罰金)を判例付きで解説!
面会交流を理由なしに拒否すると損害賠償&親権変更の対象になる?!
でも実際、気持ちの部分ではそんなに割り切れるものではありません。
正論や理由なく拒否することは現実的に厳しくても、なかなか感情が前向きにいかない同居親はとても多い。
私もその中のひとりですし、今ですら面会交流を心の底から前向きに考えているかといったら、決してそんなことはないのです。
そんな同居親は別居親からすれば憎き相手でしょうね。
でも私たちにだってちゃんと言い分はあるんだよ!!
面会交流がうまくいかない原因
面会交流がうまくいかないのは、感情の部分が大きいと思います。
子どもに危険が及ぶかもしれないという危機的なことも含めてです。
本来面会交流は子どもの成長部分で必要不可欠と考えられていますが、頭ではわかってても会わせたくないと思うのは、別居親のことを信用してないからなんですよね。
離婚理由や状況によっては、面会交流がうまくいかないのは同居親のせいだけとは言えない場合も十分にあります。
面会交流がうまくいかないのを同居親のせいばかりにしてない?
別居親からしてみると同居親が協力してくれないかぎり面会交流をすることは不可能なので、全面的に同居親のせいにしてしまいたくなるだろうし、調停や裁判で面会交流について同意したのに履行しないのは、悪質だな…とは思います。
ただ、どうして同居親がそこまでしてまでも面会交流をしないのか、面会交流がスムーズにいかないのかは、本当に同居親だけが原因なのか疑問に思うときがあります。
とくにDVやモラハラが離婚原因の場合、面会交流を理由に同居親をむやみに攻撃してくることがあります。
むしろ面会交流自体が子どものためではなく、同居親への攻撃のために利用する人もいます。
結局面会交流をすることになり、子どもが小さいこともあって付き添っていました。
でも、元夫は予定の時間を守らないし、子どもの生活を無視した時間の実施、子どもに私の悪口の吹き込み…本当に許せないことばかりでした。
極力私は面会交流には口をはさみたくなかったし、口をはさむべきじゃないと思っていたけど、さすがにもう自分たちだけで面会交流はでできなくなってしまったんですよね。
うんまくいかなくなった怒りの方向は全部私に向いたけど、うまくいかなくなったのは私だけのせいではない!
面会交流がうまくいかなくなったのは、こういう私みたいなケースもあるはずです。
すべての人とは言いませんが、少なからず同居親だけのせいで面会交流がうまくいかないというのは、ちょっと違うと思うときがあります。
むやみに同居親だけを責めるのはやめてほしい
面会交流の重要性を指摘される中で、日本では面会交流の実施率が低いこともあり、面会交流に協力的ではない同居親に必要以上に非難が向く場面を多く見かけるようになりました。
欧米では面会交流はあたりまえに行われているし、日本の短い時間とは違い、別居親の自宅へ泊りがけの面会交流も多いようです。
日本よりはるかに条件の良い面会交流内容なので、日本の現状と比べるのはわかりますが、育児状況や家庭環境が日本と欧米とでは異なる部分が多くあります。
日本ではまだまだ女性のほうが育児に費やす時間が多いですし、育児に協力的ではなかった別居親に、面会交流をためらう気持ちになるのも無理ない部分もあると思うんです。
いろんな状況があると思います。
しかし、事情も知らずに面会交流がうまくいかない原因をむやみに同居親に押し付け、責めるのはやめてほしい。
私はDV・モラ夫を相手にしてきたので、疑いの目をかけてしまっている部分もあります。
私の偏見もあるのですが、すべてを同居親のせいにばかりしている人を見ると、腹立たしいのです。
同居親である私たちなりに、子どもを悲しませないために、子どものためにいろんなことを考えています。
どうして私たちばかり責められるのか、滞りを感じずにはいられません。
まとめ
女性が育児に費やす時間が多いと記載しましたが、そうではない家庭も多くあると思います。
世の中子どものことだけを考えるいい母親ばかりではないこともわかっています。
ただ、むやみに同居親だけを責め立てるのも間違っていると思うのです。
面会交流がうまくいかないのは本当に同居親だけのせいなのでしょうか?
別居親も無責任な行動をしていないと言い切れるのでしょうか?
別居親も今までの行動を見直したとき、面会交流に協力してもらえない原因が自分にあるかもしれないと少しくらい考えてほしい。
面会交流は子どもたちのためと頭ではわかっていても、同居親の私たちなりに一生懸命考えて別居親との関係性を探っているのです。
なにを持ってうまくいかないのか、この機会にもう一度考えてみてもいいのではないでしょうか。
私の偏見が混じった意見ですので、こういう考えかたもあるのかな程度で見ていただけたら幸いです。